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技術系のちょっとしたメモとか

AE-FT234Xを使ってMacとRaspberry Piをシリアル接続する

Raspberry Piは基本的にWifiからSSHで繋いでるのですが、Wifiが無い場合や、トラブル時にシリアル接続で直接Macから接続出来たほうがよさそうということでその環境をつくりました。
と言ってもシリアル接続?何それ?というレベルだったので結構苦労しました。

AE-FT234Xを半田付けする

最初は中国産の怪しい変換ケーブルを検討したのですが、発送に10日以上かかるそうなので、秋月でAE-FT234Xを買ってきました。(怪しい方も一応買ってます)

akizukidenshi-ogp-injector.dtpwiki.jp

AE-FT234Xははんだづけが必要なのではんだ道具も購入しました。
はんだこてはあまり強力なものだとパーツを痛めるということなので、売り場に置いてあった中で一番力の弱かった20Wのものを。

こてを置く台も必要でしたがとりあえず最初なので一番安価なものを。

あると便利そうなので作業中にパーツを固定するHELPING HANDSも買いました。

そして出来たのがこの状態。なんとなく上手くいってる気がしたのですが、実は失敗しています。
ブレッドボードに刺す側をはんだしてしまったので、盛り上がったはんだが引っかかってしまい、ブレッドボードに刺さらないのです。。。

f:id:trapple:20151019210815j:plain:w320

一度固定してしまったはんだを分解するには、もう一度はんだを熱して、はんだ吸収線というもので溶けたはんだを吸い取るのだそうです。

はんだ吸収線は近所のホームセンターにあったので秋葉原まで行かずにすみました。
しかしこれを使ってみるも、細い部分に入り込んだはんだを完全に吸い取る事ができず、ヘッダーピンは外せませんでした。
が、結果としてはんだで盛り上がった部分というのが無くなったので、ブレッドボードに刺すことが出来ました。今回はこれで良しとします。

Raspberry PiとAE-FT234Xを繋ぐ

AE-FT234Xのピン配置を確認しつつ
GNDをRaspberryPiの6番ピンに
TXDをRaspberryPiの10番ピンに
RXDをRaspberryPiの8番ピンにつなぎます。

※AE-FT234XのTXDはRaspberry PiのRXD、RXDはTXDと、逆になることに注意しましょう。私はこれにハマって数時間を無駄にしました。

MacにVirtual COM Port Driversを入れる

ドライバーはFTDI社のウェブサイトからダウンロード出来ます。 http://www.ftdichip.com/Drivers/VCP.htm

インストール後、AE-FT234XとPCをUSBケーブルで接続します。

% kextstat | grep FTDIUSB
 73    0 0xffffff7f80d12000 0x7000     0x7000     com.FTDI.driver.FTDIUSBSerialDriver (2.3) ECC3AF36-431D-370D-86F2-5237785E9CF8 <72 39 5 4 3 1>

Macからシリアル接続する

RaspberryPiの電源を入れ、その後MacにUSBケーブルを刺します。
USBが認識されていれば以下のようになるはずです。

~ % ll /dev/*usb*
crw-rw-rw-  1 root  wheel   18,   7 10 21 01:13 /dev/cu.usbserial-DJ002H1G
crw-rw-rw-  1 root  wheel   18,   6 10 21 01:13 /dev/tty.usbserial-DJ002H1G

接続にはGNU screenを使うと簡単です。 無ければhomebrewなどで入れましょう。

screen /dev/tty.usbserial-DJ002H1G 115200

115200の部分はボーレートといいます。 Raspberry Piのボーレートはデフォルトで115200なのでこれを設定します。

ボーレートとは 「baudレート」 (baud rate, baudrate): - IT用語辞典バイナリ

ボーレートは、デジタルデータをアナログデータに変換し、モデムなどのアナログ回線でシリアル転送する際の単位として用いられる。ボーレートの値が大きければ大きいほど、同じ時間内により多くの情報を転送することが可能なことを意味する。位相変調方式によって一度により多くのデータを変調できる場合には、ボーレートの値も大きくなる。

無事、ログイン画面が表示されました!!

Raspbian GNU/Linux 7 trapple-no-pi ttyAMA0

trapple-no-pi login:

追記

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